かつての共同生活

共同生活と聞いて、どんなスタイルを思い浮かべますか。
おそらく世代によって頭に描く共同生活像は異なるのではないでしょうか。


かつての日本ではひとつ屋根の下、何世代もの家族や親戚が暮らす光景や、あるいは長屋といった壁一枚で仕切られた空間に、隣同士他人であれ助け合いながら生活している風景がありました。
たとえ屋根を分けて別棟で生活していたとしても、近隣の住人同士は必ず顔見知りで、何かと助け合う地域の中の強い絆があり、信頼関係が築かれていたものです。
他人の子供でも地域の子供として多くの大人に見守られて育っていたので、親だけでなく近所のおばさんに叱られる光景も珍しくありませんでした。
つまり、昔の日本では同じ空間に住む共同生活とともに、地域一体が織り成す共同生活というのも存在していたのです。
これは、現代の日本の生活スタイルではかなり希薄になってしまった姿です。


戦後、都市部を中心に核家族化がすすみ、造られる住宅もそのスタイルに合わせたものが急増しました。
たとえば団地やアパート、マンションなどの集合住宅がそれに該当するでしょう。
集合住宅とはいえ、かつての日本のように近隣に住む人たちとの強い絆が必ず生まれるということはなくなり、隣に一体どんな人が住んでいるのかわからないということも、決して珍しくはありません。


進学や就職にともなう一人暮らしや、家族があっても転勤のために単身赴任をする人も多く、ひとつ屋根の下で誰かと暮らすことから離れた生活や、たとえひとつ屋根の下家族と暮らしていても、親は共働き、子供は一人という光景が当たり前のようにあり、共同生活の姿は変貌を遂げているといってもよいでしょう。


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